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小児ぜんそく

ぜんそくって何ですか?

赤ちゃん

咳き込んだりゼイゼイしたり(喘鳴)呼吸が苦しくなったりすること(ぜんそく発作)を繰り返す病気です。
天気が悪い時や深夜眠ってからや早朝に症状が悪化することが多い病気です。敏感な気管支が何らかの刺激によって過剰に反応するのが原因です。
風邪による咳や鼻詰まり・冷たい空気・タバコの煙・食事中のむせ込みなどがきっかけになることもあります。
何らかのきっかけで気管支の周りの平滑筋が縮み、気管支粘膜で痰がつくられ、気管支の壁がむくんで厚みを増します。この3つのことが空気の通り道を狭くして、呼吸を苦しくしたり咳や喘鳴を引き起こしたりします。

ぜんそくは治らないのですか?

小児ぜんそくのほとんどはきちんと治療をすれば良くなります。ただし、一度良くなったら二度とならないとは限りません。
ぜんそくになりやすい人(遺伝的素因)がいて、ぜんそくになりやすい環境(ホコリ・ダニ・ペットの毛やフケのある環境や生活習慣)があります。ぜんそくになりやすい人は、生活習慣に気をつけないと何度も繰り返しぜんそくが出ます。特定のものにアレルギーがなくても、環境によってぜんそくの症状が出ることがあります(四日市ぜんそくなど)。
ぜんそくは悪循環の病気です。良い状態を長く続ければ成長とともによくなることが多いのですが、苦しい症状を繰り返す患者さんは年々重症化する可能性もあります。来年、再来年と良くなっていくために、今しっかり治療することをおすすめします。

ぜんそくの治療目標

赤ちゃん

乳幼児の場合は小学校へ入学する前に改善することを目標とします。

  1. 急な症状の治療(発作はできる限り早くしずめる)⇒発作治療薬(症状を抑える)
    例:ホクナリンテープやメプチン吸入などの気管支拡張剤、ムコダイン・ムコソルバンなどの去痰剤、アスベリン・メジコンなどの咳止め
    ※起きてしまった火事を消す消防隊のような役割の薬です
  2. 将来的に改善する(去年より今年、今年より来年、症状が軽くなっていくこと)⇒長期コントロール(予防)
    例:オノン・シングレア・アイピーディーなどの抗アレルギー剤の内服、インタール・フルタイド・パルミコートなどの吸入薬
    ※火事が起きないように火の用心をするような役割の薬ですので、急いでやめずにじっくりつきあいましょう

受診する時の注意

  • 決められた薬は決められた用法を守って使用(吸入・内服・貼付すべて)した状態で受診しましょう。
    例)「診察前だから吸入しないで来た」、「診察前だから飲み薬は飲まずに来た」
  • 自己判断で、複数の医師が出した薬を同時に飲むのは危険です。
    例)「“○○内科”の薬と“△△小児科”の薬を一緒に飲んだらよく効いた」
    気管支拡張剤のホクナリン、メプチン、ベネトリンなどは過量投与で不整脈などを起こす場合があります